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2019.07.29

NASAが発表した災害状況の衛星データマップ

NASAが発表した災害状況の衛星データマップ

防災に関する世界の取り組みを紹介していきます。
第17回はNASAが発表したインドネシア大津波の衛星データ分析について紹介します。

インドネシア・スラウェシ島で2018年9月28日(金)に発生したマグニチュード7.5の地震と、これに続く大津波は多くの犠牲者を出し、大きな被害の爪痕を残しています。

被害の規模を衛星から判断

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NASAはこの津波の被害について衛生からデータを取得し、マップを作成。マップは同機関のAdvanced Rapid Imaging and Analysis(ARIA)チームが作成したもので、この地震による被害の程度を示しています。
赤い枠で囲った約42×44マイル(67×70km)のエリアをカバーしており、それぞれのピクセルは約33ヤード(30m)を測定。黄色が赤色になると、地表面の著しい変化、もしくは地震や津波で起きた被害が大きくなっていることを示しています。

被害地域を特定し迅速な支援が可能に

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衛星データの事前検証は、地元メディアの情報や写真と比較し、the Earth Observatory of Singaporeの協力で行われました。データは密集した森林ではあまり正確ではないですが、この画像により政府や担当者が大きな被害を受けた地域を特定し、物資の分配などに役立てることができるといいます。

衛星を防災に役立てる

被害状況を的確に判断してくれるこのマップは、迅速な救援活動や物資の供給に大いに役立ちそうです。地上からではわからない被害の規模を把握することができ、多方面での活躍が期待されますね。

参考:https://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=7253