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2025.10.13

【災害時の行動】地震発生時にとるべき行動とは

【災害時の行動】地震発生時にとるべき行動とは

何よりも大切なのは「自分の身を守る行動」

地震が発生した瞬間、最も重要なことは何をおいても「自分の命を守る行動を最優先する」ことです。


家具や建物の倒壊、ガラスの飛散など、数秒のうちに生命を脅かす危険が迫るため、周囲を気にしている余裕はありません。
そのためには、どこにいてもとっさに安全を確保できる行動を身につけておく必要があります。


緊急地震速報とは?仕組みと受け取り方

地震の揺れが始まる前に、スマートフォンやテレビから「緊急地震速報」が鳴ることがあります。
これは、震源に近い地震計が初期微動(P波)を検知した直後に、強い揺れ(S波)が届く前に警報を発信する仕組みです。

 揺れの到達までは数秒〜十数秒という短い時間ですが、このわずかな猶予こそが命を守る行動に移るチャンスになります。

警報音が鳴ったら、すぐに姿勢を低くし、落下物や転倒物から離れ、身を守る体勢を取ることが重要です。

地震発生中:守るべきは「頭」と「太い血管」

揺れの最中は、建物の崩壊や家具の転倒、ガラスの飛散が最も危険です。
そのため、地震の最中には次の2点を意識して行動する必要があります。

  • 頭を守る:バッグやクッション、雑誌などで頭を覆う。学校や事務所であれば机の下に潜る。

  • 太い血管を守る:首・脇の下・太ももの内側などを強く打たないように姿勢を低くする。
    特に動脈が集中するこれらの部位は、致命的な出血に繋がる危険性があります。

揺れの大きさによっては立っていられないこともあるため、「しゃがむ・隠れる・つかまる(DROP・COVER・HOLD ON) 」という基本動作が重要になります。

揺れがおさまったらまず確認すること

強い揺れが一段落した後も、すぐに移動せず、まずは周囲の安全を確認することが大切です。以下のポイントを順に確認しましょう。

① 飛散物や落下物の有無

足元や頭上を確認し、ガラス片や倒れてきた家具などがないかを確認します。
裸足での移動は危険なので、スリッパや靴を使用します。

② 出口の確保

建物の変形や家具の転倒によって出入口が塞がれることがあります
すぐに玄関や扉が開くかを確認し、開放状態にしておくことで、余震時の避難を円滑にできます。

③ 火元の確認・初期消火

調理中や暖房使用中だった場合、火を止めることが重要です。
小さな火であれば初期消火を試み、大きな火やガス漏れの臭いがある場合は、すぐに避難し、通報を優先します。

まとめ

地震はいつどこで発生するか予測が難しく、瞬時の判断と行動が命を左右します。
緊急地震速報をきっかけに、数秒の猶予で安全な場所に身を置くこと。
揺れている間は頭と重要な血管を守り、揺れが収まったらすぐに安全確認と避難の準備を行うこと。

この一連の行動を繰り返し学び、身体で覚えることが、災害時の大きな備えとなります。