2019.08.07
災害救助に役立つ馬型ロボット「Centauro」
防災に関する世界の取り組みを紹介していきます。
第24回はイタリアで開発された馬のような災害救助ロボットを紹介します。
イタリア工科大学(IIT)のエンジニアは、馬のような形の災害対応ロボットを開発しました。
6本の手足で柔軟に移動
「Centauro」は4本の車輪付きの脚を駆使して、自由に動き回ることができます。人間のような胴体と腕は高い運動能力を発揮し、片腕で11kgの荷重を持つことも可能です。起伏の多い地形でも安定した移動と器用な操作が可能であり、災害時の厳しい条件に耐えられるように設計されています。
災害現場でも耐えられるボディ
体高はおよそ1.5m、体重は93kgで、ボディには軽量金属を採用しつつ、外郭は3Dプリントのプラスチック素材を採用しています。動力はバッテリーで、約2時間半の動作が可能です。
災害現場で活躍する馬型ロボット
「Centauro」は一見変わった見た目をしていますが、6本の手足を駆使して階段や不安定な段差を登ることも可能だといいます。重いものも持てるため、不安定な場所での救助活動や、瓦礫の撤去などにも役立ちそうです。