2019.08.02
超低周波音で自然現象を感知「Raspberry Boom」
防災に関する世界の取り組みを紹介していきます。
第21回は超低周波音を検知し災害を予測するホームモニターを紹介します。
超低周波音で自然災害を察知
超低周波音とは、人間の聴覚の範囲(約20Hz)を下回る音を指します。それは、竜巻や雷のような気象から流星のような天文学的現象まで、さらに火山の噴火や雪崩のような地質学的な出来事まで、様々な自然現象の発生を捉えることができます。「Raspberry Boom」は超低周波音を感知し、火山噴火、氷山の崩壊、地震、風力発電機、航空機など自然現象や人為的現象、人工物から発生するさまざまな超低周波音を捉えることができるホームモニターです。
世界中の低周波を監視できる
さらに「Raspberry Boom」は、自身の持っているデバイスで周囲の超低周波を検出するだけではなく、アプリを用いて世界中の「Raspberry Boom」が検知した情報を情報はオンラインマップで参照することができるので、地球規模で何が起こているかをリアルタイムで把握することができます。
災害の予想に期待
精度についてはまだまだ研究段階とのことですが、今後「Raspberry Boom」で世界中の様々な超低周波音の観測・記録を行いデータが集まれば、災害の予知にも繋がっていくかもしれません。