2020.02.17
防災への関心を高める、花瓶型の簡易消火器
自宅で火災が発生してしまったとき、火が広がる前の迅速な対応が必要となります。その際に必要となる、消火器などの消火用品はお持ちでしょうか。今回は、防災に対しての意識や興味が低い方でも手軽に備えておくことのできる、消火を行える花瓶「Firevase」をご紹介いたします。
パニック状態での災害対応
Firevaseは韓国で開発されました。韓国では2017年より家庭での消火器設置が義務付けられていますが、実際に消火器を設置している家庭は60%未満だそうです。また、火災が発生するとパニック状態に陥ってしまい、通常の行動をとることが難しくなってしまうため、普段使用しない消火器を正しく使用することも困難です。消火器を目のつくところに置いていないと、パニック状態では消火器の場所もわからなくなってしまうかもしれません。Firevaseは、普段は花瓶として使用し、火災時は火に向かって投げ入れるだけで消火を行うことができます。
花瓶型の簡易消火器「Firevase」
Firevaseは花瓶型の簡易消火器です。通常時は花瓶として使用するため、 花を差し替えたりすることにより意識的に場所を把握し、 必然的にいつでも目のつく場所に置くことができます。火災が起きた際には火の中に花瓶を投げ入れます。すると花瓶は割れ、 見る間に火が消えていきます。Firevaseは内部に消火器で使われる炭酸カリウムが入っており、花瓶が割れるとガスが急速に冷却されて酸素の抑制効果が起こり、火が広がる前に消化します。
災害時に落ち着いて行動するための対策を
今回は花瓶型消火用品のFirevaseをご紹介しました。このようなユニークな開発により、 防災へ関心のない方へのアプローチにもなるのではないでしょうか。また、こちらの記事でもお伝えしたように、災害時にはパニックになってしまうことが多くあります。災害が起きても落ち着いて対応できるように、普段から防災対策や見直しをしっかり行いましょう。
参照: https://www.yankodesign.com/2019/03/26/this-flower-vase-is-also-a-fire-extinguisher/