2019.07.12
火災を食い止める花瓶「Firevase」
防災に関する世界の取り組みを紹介していきます。
第7回は火災発生時に消火活動を助けてくれる花瓶を紹介します。
いつどこで起こるかわからない火災。消化器の設備が近くに無かったり、探すことが難しいケースもあります。
そこで登場したのが、韓国のサムスン火災海上保険が開発した消化器花瓶「Firevase」です。
軽量で老若男女誰でも使いやすい消化器花瓶
火災はゴールデンタイムと呼ばれる発生初期の5分間が最も重要とされています。投擲消化花瓶「Firevase」を使えば、老若男女が誰でも手軽に初期消火にあたることが可能です。
火災が発生した場所に「Firevase」を投げ込めば、プラスチックボトルが割れ強化消化液が分散。火災が広がってしまう前に鎮火することが可能です。木材や紙、布繊維からの出火などほとんどの一般火災(A級火災)に使用することができます。
環境・安全面にも配慮
さらに「Firevase」は人と動物、環境に無害な環境消火剤です。中に入っている消火液は、韓国科学融合試験研究員(KTR)のテスト結果により皮膚への刺激がなく毒物性も全く検出されなかったことが証明されました。
2018年9月から、既に10万個以上の「Firevases」が韓国の家庭に配布されています。
便利アイテムで手軽に防災対策を
普段はインテリアの一部として花を飾っておくこともできる「Firevase」。目に見えるところに置いておくだけでも、万が一の事態に備えることができます。誰にでも簡単に利用することができる防災アイテムが今後増えていくと良いですね。