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2026.02.16

災害時に慌てないために:高齢者の安全を守る「個別避難計画」と家族の備え

災害時に慌てないために:高齢者の安全を守る「個別避難計画」と家族の備え

災害が発生した際、高齢のご家族がいる世帯が直面するのは「移動の難しさ」だけではありません。避難の判断、慣れない環境での体調変化、そして何より「支える側の家族にかかる大きな負担」が現実的な課題となります。

1. なぜ「家族」が大変なのか?直面する3つの壁

高齢の要配慮者がいる場合、家族は以下のような困難に直面します。

  • 判断の壁: 本人が「自分は大丈夫だから」「近所に迷惑をかけたくない」と避難を拒むケースが多く、家族はその説得に貴重な時間を費やしてしまいます。
  • 移動の壁: 普段は歩ける方でも、パニックや道路状況(浸水やガレキ)によって歩行が困難になります。介助しながらの移動は想像以上に体力を消耗し、家族共倒れのリスクを伴います。
  • 生活の壁: 避難所はプライバシーが少なく、硬い床での生活になります。認知症の症状が進んでしまったり、トイレへの付き添いが頻繁になったりと、家族は24時間体制のケアを強いられ、心身ともに疲弊してしまいます。

2. 「警戒レベル3」が家族の命運を分ける

災害時に慌てないための鉄則は、自治体から「警戒レベル3(高齢者等避難)」が出された瞬間に動き出すことです。

一般の人が逃げ出す「避難指示(レベル4)」では、道路がすでに渋滞していたり、足元が悪くなっていたりします。高齢者を抱えての移動には、健康な人の2倍以上の時間がかかることを想定し、「空が明るく、足元が乾いているうち」に避難を完了させてください。

3. 家族の負担を減らすための「3つの事前準備」

いざという時のパニックを最小限にするために、今すぐ以下の準備を整えましょう。

  • 「替えが効かない私物」のリスト化とパック詰め 持病の薬、お薬手帳、補聴器、予備の電池、老眼鏡、入れ歯。これらは避難所では絶対に手に入りません。これらを失うと、本人の不安が強まり、家族への依存度も高まります。「これさえ持てば安心」という専用の防災ポーチを枕元に用意しておきましょう。
  • 「個別避難計画」の共有 誰が付き添うのか、どの車で逃げるのか、夜間だったらどうするのか。家族間で役割分担を明確にし、近隣住民の方にも「うちは高齢者がいるので、何かあったら声をかけてほしい」と事前に協力をお願いしておくことが、家族の心理的負担を軽くします。
  • ポータブルトイレや衛生用品の備蓄 避難所のトイレが遠かったり、行列ができていたりすることは高齢者にとって大きな苦痛です。家族の付き添い負担を減らすためにも、車中や避難先で使える「携帯トイレ」や、体を拭くための「大判清拭シート」を多めに用意しておきましょう。

家族だけで抱え込まないために

要配慮者の防災は、家族だけの責任ではありません。地域の防災訓練に参加し、ケアマネジャーさんや自治体と情報を共有しておくことで、外部のサポートを受けやすい環境を作っておくことも立派な「備え」です。 「いざという時に、自分たちだけで頑張りすぎない」ための準備を、今から始めていきましょう。