2019.07.22
Googleとハーバード大学による地震後の余震を予想するAIの研究

防災に関する世界の取り組みを紹介していきます。
第12回はGoogleとハーバード大学が共同で開発中の余震を予測するAIを紹介します。
GoogleのAI部門とハーバード大学の研究者は、大地震の発生から1年後までの余震の位置を予測することができるAIモデルを作成しています。
地震は最初に「本震」が起き、その後「余震」が複数回にわたって続きます。通常、余震は本震よりも震度が小さなものとなりますが、タイミングによっては復興に向けた活動を著しく阻害することがあります。しかし、余震が発生するタイミングとその規模を正確に予測するのは困難です。
そこで、ハーバード大学の卒業生であるPhoebe DeVries氏は、Googleで働く機械学習の専門家たちとチームを組み、余震の発生場所をディープラーニングを用いて予測することに挑戦しています。まだ研究は途中の段階にあるそうですが、DeVries氏はこれまでの研究結果を科学誌のNatureで公表しています。
余震を予測する取り組み
