2020.06.30
障害を持つ方の災害管理支援のため、米国で無料VRゲームを開発
災害が発生した時、聴覚などに障害を持つ方は気づくのに遅れ、また指示も聞くことができずに逃げ遅れてしまう場合があります。デジセル財団は、米州開発銀行のイノベーション・ラボからの共同出資を受けて、障害を持つ人々が災害時の管理を支援するための無料バーチャルリアリティゲーム「Masters of Prep」を開発しました。今回は、そのアプリについてご紹介します。
障害を持つ方への可能性を広げるVRゲーム
このゲームは災害準備室(ODPM)と消防署の協力のもとに開発されたもので、仮想空間上の部屋の形でプレイヤーが学校や家庭から参加できます。これは、障害を持つ学生に安全な環境で実戦的なスキルを練習する機会を与えるために開発された最初の災害準備ゲームです。Masters of Prepは、カリブ海地域では唯一、聴覚障害のある幼い子供たちが利用できるゲームであるといいます。この無料バーチャルリアリティゲームは、自然災害時に障害者がリアルタイムでスキルを習得できるようにするために考案されました。リリースの中で、国立障害者センターのカハヤ・パッカリン校長は、次のように述べています。「聴覚障害者のためのビデオゲームは非常に限られており、私たちの地域ではなおさらです。地元の開発者チームによって開発されたゲームは、教育的であり、手話で防災意識を高めることを特徴としています。」
障害を持つ方も災害に対応できる未来を
今回は障害を持つ方のための防災VRをご紹介しました。特に聴覚障害のある子供や学習者には、潜在的に危険な状況をナビゲートすることで自信をつけることができ、ハリケーンや火災シーズンなどに合わせたライフスキルを学ぶことができます。障害を持つ方は火災などで逃げ遅れてしまうケースも多くあり、このようなテクノロジー技術の発達により、災害時の障害者サポートが進展されることにとても期待します。弊社では、消火体験や避難体験ができる防災VR/ARをご提供しております。興味がございましたら是非ご連絡下さい。
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