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2019.12.12

レスキュードローンによる高層ビル火災からの救出

レスキュードローンによる高層ビル火災からの救出

近年日本では、2020年のオリンピックに向けて高層ビルの施工が活発になっています。もし高層階にいた時に火災が発生したら、避難はできるのでしょうか。今回は、中国の学生が考えた高層ビルレスキュードローン「NET GUARD」をご紹介します。

火災時、高層階からの避難は困難

前述したように近年日本では高層ビルが増えており、2020年施工予定を含めた150m以上の高層ビルは全国で約270棟もあるそうです。火災が発生するとエレベーターは止まり、ほとんどの場合階段も煙に巻かれてしまい自力での避難は大変困難となってしまいます。救出に使われるはしご車ですが、現在国内にあるはしご車では最も大きなもので地上から最大地上高54m(18階相当)までしか届かないそうです。
高層ビル火災対策マニュアルでは、「火の廻りが速い場合は上への避難は避け、なるべく下に逃げるように。但し、ビルなどで自分がいる階よりも下の階で火災が発生した場合は無理に逃げようとせず、屋上にあがって救援がくるのを待つように。」との記載があります。しかし、火の状況を即時に把握したり、パニック時に正確な判断をすることは難しいですよね。

高層ビルレスキュードローン「NET GUARD」

「NET GUARD」は空高くまで飛ばすことのできる、高層ビル火災などのレスキュー用自律型ドローンです。
NET GUARDは危険信号をキャッチすると、GPSを使って火災現場を取得します。空中を飛んで移動するため渋滞に巻き込まれることはありません。現場に到着すると一つのドローンが四つのプロペラに分かれ、その中央にネットが張られた姿に変形します。
このネットは四層に重なったポリウレタン製で、強度は一般男性の体重を支えられる程しっかりとしています。本体にはセンサーが備えられていて、ネットに飛び込もうとしている人物を感知し、キャッチできる位置でスタンバイします。
このアイデアはとても画期的で、台湾で開催されたGolden Pin Design Awardで昨年賞を受賞し、1万3千ドルの賞金を勝ち取りました。

様々なリスク軽減への期待

現時点ではコンセプト段階であり、技術的に難しい点が沢山あるとされています。しかしこのNET GUARDが実用化されるようになれば、火の中に飛び込む消防士たちのリスクをかなり抑える事ができ、逃げ遅れや足が悪くて避難できないなどの事態も防げるのではないかと思います。
開発と実用化に期待しつつ、万一火災が発生した際に落ち着いて避難できるよう、自分のマンションや職場のなどの建物の避難経路を今一度確認しておく事が大切です。

参照:https://www.designboom.com/readers/net-guard-drone-11-07-2018/?utm_source=designboom+daily&utm_medium=email&utm_campaign=NET+GUARD+drone

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