2019.08.21
災害管理を改善する「I-REACT」
災害の前と最中に市民とコミュニケーションを取り、住民の自己防衛行動を促進することは、災害管理における大きな課題です。
洪水や山火事などの災害がおきた際、どのような行動をすべきか分からずに戸惑う人が多く混乱が起きることは容易に想像できます。「I-REACT」はそのために開発されました。
ソーシャルメディア、スマートフォンを使用して災害管理を改善する
アプリのユーザーは、環境の写真や他のユーザーの場所などの有用な情報を共有できます。例えば、あなたがハイキングしている際に火を見つけたとします。安全な場所に行き、I-REACTアプリを開くと、その際に撮った写真と風や炎の状況などの有用な情報を送信できます。この情報は、アプリを利用する他のユーザーが確認することができ、その情報の正確性を評価することができます。
災害時に利用するだけではない
このアプリには、「ヒントとクイズ」というセクションもあり、洪水や火災などのさまざまな災害状況で何をすべきかをクイズ形式で学ぶことができます。災害に対する対応に焦点を当てているだけでなく、どのような準備をすべきかについても学ぶことが出来ます。
また、他のユーザーとクイズの正解数で競争しI-REACTのチャンピオンになることも可能です。
災害時に使用してもらう工夫
このアプリでは、ゲーム機能をつけて競わせることで災害時に使用してもらう工夫を施しています。ユーザーに楽しみながらクイズに答えてもらい、知識をつけることでより有効にアプリを利用してもらうことに成功している例だと考えられます。
参考:https://blogs.egu.eu/divisions/nh/2019/06/24/i-react-fight-disasters-with-your-phone/
https://www.i-react.eu/