2020.06.25
気象災害に備えるための効果的なAR活用例
VRやARといったテクノロジー技術は、様々な分野で活躍しています。エンターテインメントや教育事業ではもちろん、アートや医療業界でも注目されています。防災に於いても同様で、実際に被害を受けることなくリアルに可視化ができるツールは、防災準備にとても有効的です。今回は、コロラド州のテクノロジー企業、argis solutions の拡張現実ビジュアライザーより紹介された、気象災害に備えるための効果的なツールとしてのAR活用法をご紹介します。
ARの活用で災害に強いまちづくりも可能に
気候が極端に変化するにつれ、自然災害の頻度は増加します。洪水、竜巻などは誰も正確な予想はできません。公共事業の緊急計画は非常に重要で、災害が発生する前に十分な準備をしておくことで、人命を救い、損害を防ぐことができます。バージニア州ロアノーク郡のような多くの自治体や郡は、アプリケーションを発信の場として、異常気象に関連した情報を一般市民に提供し続けています。拡張現実とGISデータの組み合わせは、自治体や市民が事前に十分な準備をしていることを確認するための効果的なツールになります。
ArcGIS データをモバイル拡張現実感 (AR) ビジュアライザーで表示すると、ユーザーはすぐに現実世界の状況を知ることができます。ArcGISデータをargis solutionsのモバイルアプリ「Argis Lens」にダウンロードすると、ユーザーは地下インフラストラクチャや洪水のシナリオを簡単に視覚化することができます。レンズの3D可視化機能を使えば、翻訳作業を代行してくれるので、GISデータが現実にどのように存在しているかを明確に把握することができます。レンズを使ってGISデータの精度を確認することで、より正確に緊急時に対応できるようになります。
近年、気象事象が歴史的な記録を更新し続ける中、洪水の被害を受けやすい地域が拡大しています。まちづくりの一部として Argis Lens を利用して、さまざまな洪水のシナリオを視覚化することができます。これにより、様々な規模の洪水が街の地形や標高とどのように相互作用するかを確認でき、大きな気象災害に耐えられるようなまちづくりを事前に行うことができます。
また、異常気象の余波では危険な状況が多く発生します。洪水ではマンホールのカバーが外れ、人を危険にさらす可能性があります。レンズの技術は、どこに危険があるかを迅速に判断できるようにし、一般市民にその地域へ近づかないよう警告することができます。
ARで災害に備える
今回は argis solutionsの気象災害におけるAR活用法をご紹介しました。ARの可視化という面を活用して、新しい方法でデータを見ると、未然に防げる事故や災害が見つかります。また、ARはだれでも気軽に取り入れることができ、広い地域での防災に役立ちます。弊社でも、火災や台風の体験ができる防災ARや防災VRをご提供しております。レンタルから常設まで行っておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。