2020.01.15
飛行機の酸素マスクからアイデアを得た、緊急ダウンライトシステム
地震や台風などの自然災害が発生すると、それに伴いガス・水道・電気などが停止してしまいます。特に停電が起きると迅速な避難が困難となり、非常に危険です。今回はそのような事態を回避できるように考えられた、緊急ダウンライトシステムをご紹介します。
自然災害による停電時の危険性
昨年日本では台風が多く発生し、防災意識を持つ方が増えたのではないでしょうか。昨年発生した台風19号時では最大約93万戸、台風19号では最大約52万戸が停電しました。停電が発生すると、飛び散ったガラスの破片や倒れかかった物に気づけずに転倒したり怪我をすることがあり、特に子供や年配の方が怪我をしてしまうことが多いそうです。また、暗闇の中で避難をしようとしても出口の方向がわからないなど、迅速な避難が求められる状況での停電はとても危険です。緊急ダウンライトシステムは迅速な救助活動を目的に考えられました。
酸素マスクのように降りてくる懐中電灯
緊急ダウンライトシステムは一見通常のライトと変わりないですが、災害発生時には組み込まれた懐中電灯が飛行機の酸素マスクのように天井から降りてきます。こちらの懐中電灯にはGPSが組み込まれており、安全な出口を知ることができ、また救助者へ自分の居場所を知らせることも可能です。懐中電灯が使用されていない間は自動充電がされているので、電池切れなどの心配もなく使用することができます。
避難経路の確認など、事前の防災準備を
こちらはコンセプト段階となりますが、飛行機の酸素マスクから得たアイデアはとても画期的なものだと思います。ホテルなどの施設では、突然の災害に避難場所がわからなかったり、知らない場所での不安感などがあるのでこちらの緊急ダウンライトシステムが導入されるといいですね。同時に、私たちもそのような場所では事前に避難経路を確認するなど、どこにいても突然の災害に対応できるように準備をしておきましょう。
