2020.06.09
消防署におけるVR訓練。講義利用に高い効果を実感。
消防署に於けるVR訓練の導入が進んでいます。今回ご紹介するCosumnes消防署もVR訓練を取り入れた消防署の1つです。さらにCosumnes消防署では、新人消防士を3つのグループに分け、VR訓練の効果を測りました。
実際に効果的だったVR火災訓練
まずはVRに利用する動画を撮影するところから開始します。実際の火災現場を撮影するために様々な360°カメラが使用されました。室内のカメラはガラス製のカバーで保護されており、ヘルメットに取り付けられた固定カメラと赤外線カメラ付きドローンでも撮影が行われました。訓練は教室での講義から始まり、講義では、熱伝達、火災の4つの段階、フラッシュオーバー前の状態の認識についてなどが説明されます。その後、新人消防士は3つのグループに分けられました。1つ目のグループはフラッシュオーバーの現場、2つ目のグループは、煙を読むために現場の外、3つ目のグループは、VRに没頭するために教室に残り、それぞれ訓練を行いました。
訓練後、訓練を行った全消防員に匿名アンケートを行ったところ、80%の消防士が「VRでほとんどの情報が吸収できる」と回答。また、50%が「VR利用が最も効果的な講義だった」と回答しました。VR利用のメリットとして、火を何度も繰り返し見ることができるので実際の火災現場では気づかなかった細かな変化に気づくことができた、疑問に感じた時、映像を止めて質問をすることができた、といった点があげられました。この結果を受け、この消防署では次世代の消防士に限らずにVR訓練のプロジェクトを開始しました。
テクノロジー利用による、より効果的な訓練に期待
消防訓練には、インストラクターや材料などに高いコストがかかります。VRでは実際の熱や煙を体験することはできませんが、コストが大幅に削減され、信頼性の高い訓練方法ということが明らかです。現在行っている訓練に、うまくVRなどのテクノロジーが取り入れられ、より効果的な訓練が行える未来が期待できます。弊社でも、火災を体験できる防災VR/ARをご提供しております。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
参照元:How the Incorporates Virtual Reality into Its Fire Academy Training
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