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2020.02.05

災害時のトイレ問題を、複数の役割で解決する簡易トイレ

災害時のトイレ問題を、複数の役割で解決する簡易トイレ

自然災害が発生した際の対策はお済でしょうか?対策といえば、水や食料の備蓄や避難経路の確認、家族との集合場所の確認などが挙げられますが、見落とされがちなのがトイレの問題です。今回は、コンパクトで多様性に富んだ簡易トイレをご紹介します。

災害時のトイレ問題による危険性

震災などの災害時には仮設トイレが設置されますが、仮設トイレにもいくつか問題点があります。まず避難所に仮設トイレが設置されるまで約一週間ほどかかるそうです。加えて避難所にいる方に対して圧倒的に数が少ないことが多く、排せつ物の処理が追い付かない場合もあり、感染症のリスクも高まります。また、仮設トイレの多くは和式トイレのため、子供や高齢者の利用が困難となってしまいます。実際に兵庫県内の90%以上の世帯で断水が発生した阪神淡路大震災時には、水洗トイレが使用できなくなり「トイレパニック」という言葉が生まれました。それほど災害時のトイレ問題は重要であると言えます。

複数の役割を持つ簡易トイレ

MinimLETは東京を拠点とするデザイン会社「nendo」で作られました。 MinimLETは軽量で持ち運びが可能な簡易トイレで、ミニマルなデザインのバッグの中には便座、ポリエステル製テント、アルミ製パイプ、ポケットティッシュ、ウェットティッシュ、ごみ袋、凝固剤が入っています。このように入っているものは最低限のアイテムのため、バッグはスリムでクローゼットはもちろん、車の中などの狭い場所でも保管することができます。日用品の流用も出来、例えばポリエステル製テントはポンチョとして使用ができますが、傘を骨組み代わりとしてプライベートな空間をつくることが可能です。またそれぞれのアイテムが複数の役割を持っており、収納をするバッグは約15Lの水を運ぶことができるバケツに、便座は細かいパーツを収納できる容器にすることができます。

見落とされがちな問題の確認を

今回は持ち運び可能で、複数の役割を持った簡易トイレをご紹介しました。自分のスペースをきちんと確保できるため、感染症などの二次災害の危険性も減るのではないでしょうか。見落とされがちなトイレ問題ですが、デリケートな分、災害時に問題が生じるとストレスも溜まりやすくなりますので、この機会にしっかりと見直しましょう。

参照: https://www.fastcompany.com/90148956/meet-the-minimlet-nendos-portable-toilet-for-disaster-zones

Category 防災グッズ 

Tag 災害対策 簡易トイレ 震災