2020.04.20
エアバックから着想を得た震災時の救助コンセプト
地震発生時、瓦礫の下敷きになった人を救助するためにはドリルや瓦礫を異動させる機械が使用されることが多くあります。例え呼吸ができる状態であったとしても、長時間腕や脚を圧迫されることでクラッシュ症候群を起こしてしまう可能性があり、瓦礫の下敷きになってしまった人には迅速な救助が必要とされます。今回は、救助隊が機械の到着を待たずに迅速に瓦礫の移動作業を行えるようにと考えられた、ハンドヘルドエアバッグジャックをご紹介します。
コンパクトな救助用具で迅速な救出
ハンドヘルドエアバッグジャックは空圧で瓦礫を浮かせるもので、車のエアバックから着想を得て開発されました。ボタンを押すとコンパクトに畳まれたハンドヘルドエアバッグジャックにガスが入って枕ほどのサイズになり、何トンもの重さの瓦礫を浮かすことができます。また、ハンドヘルドエアバッグジャックは気圧計も備えていて、ガス圧などが高く危険な場合はLEDライトで知らせます。
普段から災害に備えてしっかりと準備を
今回は、エアバックから着想を得たハンドヘルドエアバッグジャックをご紹介しました。こちらは製品化されていないコンセプト案ですが、いち早く救助を行うという視点ではとても効果的なコンセプトだと思います。また、私たちは救助に頼るだけではなく、普段から地震や火災などといった災害に備えてしっかりと防災準備をしておきましょう。
Category 防災グッズ