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2020.01.24

効率と正確性の向上を目的とした、心肺蘇生法の自動デバイス

効率と正確性の向上を目的とした、心肺蘇生法の自動デバイス

誰かが目の前で心肺停止になってしまった時、あなたは落ち着いて心肺蘇生法を実施できる自信はありますか?早急な処置が必要な為、医療関係者であっても少しのパニック状態になってしまうことがあるそうです。今回は、そのようなパニックや、繰り返し行う心肺蘇生法を正しく行い続けられるように考えられた、 CPR First Aiderという自動心配蘇生装置をご紹介します。

体調や疲労による心肺蘇生法への影響

心肺停止になった患者には早急な処置が必要となります。しかし救助者は急がなければならない、という過度の緊張状態で処置を行うことによりパニックに陥り、正しい手順などの正常な判断ができなくなる場合があることが実証されているそうです。また、1分間に100回の胸骨圧迫を行うことは救助者の疲労を伴い、胸骨圧迫の開始から約2分後には正しい圧迫深度を保てなくなると言われています。疲労と同じく、救助者のその時の体調も心肺蘇生に影響しており、長時間に渡り正しい心肺蘇生法を行うことは難しいようです。

CPR First Aiderで心肺蘇生法を自動化、安定した処置を継続

CPR First Aiderは、心肺蘇生法で行われる呼吸補助と胸骨圧迫を自動で行うデバイスです。酸素を送りながら被救助者の呼吸補助を行える呼吸マスクが搭載されており、本体は四本の脚で支えられているため被救助者への安定した胸骨圧迫を続けることができます。また、上部のLEDパネルには被救助者の血中酸素濃度と心電図がリアルタイムで表示され、CPR First Aiderを収納しているケースには応急処置キットと救急車を呼び出すためのボタンが搭載されています。
これにより心肺蘇生法を効率的に実施することができ、また救助者の疲労も軽減することができます。

救助用デバイスの使用方法をきちんと把握する

今回は、自動で心肺蘇生法を行えるCPR First Aiderをご紹介しました。繰り返しの作業などを自動化、機械化することはとてもいいアイデアだと思います。また救助者が他の作業をすることもでき、被害者が多く出てしまった場合も、多くの方が使用方法をきちんと把握していれば、沢山の人を救えるようになるのではないでしょうか。こちらはまだコンセプト段階ではありますが、現在既に様々な場所に設置されているAEDの使用方法なども再度確認しておきましょう。

参照:https://www.red-dot.org/project/cpr-first-aider-40479