2019.11.28
アメリカ人の母親が子供のために作ったオリジナルの防災バッグ
災害は、昼夜問わずに突然襲ってきます。
自然災害は避けられるものではなく、そのためしっかりとした対策が重要です。
その一つとしてよく耳にする防災バッグですが、大人用の他に子供自身のバッグは用意されているでしょうか。
また、その中身は「子供と両親が一緒にいる時の災害用」にはなっていませんか。
今回はアメリカの子供を持つ母親が作った「子供が両親と離れている時の災害」を考えた子供用防災バッグを紹介致します。
ハリーケーン時、2才の子供とはぐれた経験から
こちらの女性は2005年8月末にアメリカを襲った超大型ハリケーン「カトリーナ」により、当時2歳だった子供と4日間引き離されてしまったそうです。このハリケーンはルイジアナ、ミシシッピ州などで1800人以上が死亡、約120万人が避難したアメリカ史上最大級の自然災害となりました。
また、2011年に日本で発生した3.11東日本大震災は、平日の金曜日。学校や仕事の時間帯である14時46分に突然発生しました。通信や交通網も途絶え、首都圏では515万人もの人が当日自宅へ帰れない、帰宅困難となりました。
このように突然の災害では、自宅に帰ることも待ち合わせ場所に行くことも困難になってしまいます。子供との再会は簡単ではありません。
子供が一人でも過ごせる、数日分の中身が必要
防水懐中電灯、予備電池
シャンプー/ボディウォッシュ、歯ブラシと歯磨き粉、手の消毒剤
抗生物質クリームの包帯、お手拭き、おなかの薬、ガーゼパッド
スナック(グラノーラバーとフルーツポーチ)
お水
着替え、予備の靴
小額の現金
紙とクレヨン、遊び道具
コンフォートアイテム(ぬいぐるみ、毛布など)
緊急連絡先カード
子供用防災バッグには子供が一人でも過ごせる、数日分の中身が必要です。さらに基本の防災グッズに加え、不安定な状況での子供の遊び道具や安心感を与えるコンフォートアイテムは必要不可欠です。そして最後の緊急連絡先カードは、子供と両親の再会などにとても重要なものです。海外ではICE緊急連絡先カードというのが存在するそうですが、日本では一般化されていません。オリジナルで作成するのがおすすめです。
まだ上手く話せない子供のために緊急連絡先カードは必須
緊急カードの表面には顔写真、年齢、アレルギーと薬、住所。裏面には大人の連絡先の詳細(両親)と「町外」の連絡先が記載されています。
子供を見つけた大人が、離れ離れになってしまった親子を再会させられるように、またアレルギーなどの把握から正しく子供を預かれるような情報です。
子供と離れているときに、いち早く連絡を貰って安全の確認ができるだけで安心です。子供の好きな柄やキャラクターを表紙にしたり、お守り感覚で手作りしてみるとお子様も忘れず大事にしてくれそうですね。防災バッグも用意しておくだけでは無く、予め子供に持たせて重さなどを確認しておくことも必要です。
子供も含め大事な人と離れている時の災害対策を、今一度しっかりと確認しておきたいですね。